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第8話 閉ざされた客室

Penulis: 天咲琴乃
last update Tanggal publikasi: 2026-08-06 13:33:23

「……やはり、水瀬の血か。」

その言葉が耳から離れなかった。

屋敷を出ても、いのりは何度も振り返る。

「どうした?」

りひとが心配そうに尋ねる。

「今……村長さんが。」

言いかけたところで口をつぐんだ。

聞き間違いかもしれない。

それに、りひとまで不安にさせたくなかった。

「何でもない。」

そう笑ってみせる。

しかし心臓の鼓動は速いままだった。

二人はペンションへ戻ることにした。

夕方になれば星祭りが始まる。

その前に、少し情報を整理したかった。

ペンションへ戻ると、オーナーはいつものように受付へ立っていた。

「お帰りなさい。」

「少し、お聞きしたいことがあるんですが。」

りひとが切り出す。

「この村では昔、事件がありませんでしたか?」

その瞬間だった。

オーナーの笑顔が消えた。

ほんの一瞬。

「……ありません。」

答えは短かった。

「ですが。」

オーナーは静かに続ける。

「立ち入ってはいけない部屋があります。」

「部屋?」

「二階の一番奥です。」

「絶対に入らないでください。」

そう言い残し、奥へ姿を消してしまった。

「気になるね。」

りひとが小さく呟く。

「うん……。」

二人は顔
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